巷で話題のiPhone 6。大手通信事業者は、新規契約時の機種を限定した端末無償提供や毎月の割引などを組み合わせて、割安感を出して契約獲得を図っています。ただ、格安SIMを使うことで、大手通信事業者と比べて大幅に通信コストを削減することが可能となります。
格安SIMは、大手通信事業者(Docomo、KDDI、SoftBankなど)ではなく、プロバイダーなどの通信事業者や家電量販店などの事業者が提供している通信サービスのこと。購入したSIMカードを“SIMフリー”のスマホに挿すことで、大手通信事業者のSIMと同様にLTEや3Gで通信できるようになり、大手通信事業者の契約と比べ半額以下になるケースもあるので、iPhone 6のSIMフリー版を使った節約術を実行してみましょう。
24ヶ月(2年間)で考えた場合、Docomo(機種変更)、U-mobile、ServersMan SIM LTEでどれくらいになるか比較してみました。結果から言うと、DocomoでiPhone 6を契約するよりも、U-mobileの場合は約5万円、ServersMan SIM LTE(*電話はIP電話、データ通信速度は250kbps)の場合は10万円も削減できることがわかりました。
全く同じ条件ではないですが、データ通信速度などのパフォーマンスはそのままでコストを削減したい場合はU-mobile、とにかく低コストで抑えたい場合はServersMan SIM LTEといったところでしょうか。
*データ速度や各種サービスによって金額は増減します。
iPhone 6のSIMフリー版は、アップルストアなどで購入することができます。また、オンライン(http://store.apple.com/jp/iphone)でも送料無料で販売されていますので、近くにアップルストアがない場合は、オンライン購入をおすすめします。
価格は、iPhone 6、iPhone 6 Plusともに容量によって価格が変わります。iPhone 6は、16GB:75,800円、64GB:87,800円、128GB:99,800円、iPhone 6 Plusは、16GB:87,800円、64GB:99,800円、128GB:111,800円(価格はすべて税別)となっています。カラーは、シルバー、ゴールド、スペースグレイがありますが、シルバーが一番人気のようです。(アップルストア以外でも購入は可能です)
格安SIMには、データ通信のみのサービスと音声通話機能がついているものがあり、データ通信専用で使いたい場合は、あえて音声通話機能がついているものを選ぶ必要はありません。また、音声通話を行う場合、今使っている電話番号を変えずに使用することができるMNP(携帯電話番号ポータビリティ)があり、それを利用するかどうかも決めておく必要があります。MNPを使わずに、新たな電話番号でIP電話を使うことにより、大幅にコストを削減することも可能です。
格安SIMを購入する際、SIMカードのサイズを選ぶ必要があります。SIMカードのサイズは“標準SIM”“、“microSIM”、“nanoSIM”の3種類がありますが、iPhone 6とiPhone 6 Plusに関しては、“nanoSIM”を選んでください。
まず、通信速度と通信量によって価格が変わってきます。通信量は個人差が大きいので、自分がどれくらいデータ通信を利用するかでサービスを決めることが重要です。
また、意外に重要なのは、キャリアメールが使えないため、メールを使う場合は、G-mailや各事業者が提供しているメールサービスを利用する必要があります。(ドコモ回線の契約を残して、スマートフォン用の「SPモード」と「ドコモメールのマルチデバイス利用」の設定をしていれば、ドコモで利用していたメールアドレスが引き続き利用可能となります。)
「U-mobile」は、データ通信のみのプランとして、LTEの「データ専用1GB」プランを業界最安値(2014年8月1日現在)の月額790円で提供しています。その他にも、月額料金で、3GB(1,480円)、LTE使い放題(2,480円)が用意されていて、インターネットのヘビーユーザーにとっては、かなり嬉しいサービスと言えます。
また、上記プラン以外にダブルフィックスという2段階の料金変動プランもあります。月間のLTE通信量が1GBまでであれば月額680円で、それを超えると3GBまで1,480円というもの。これはデータ通信を利用する月としない月に差がある人には非常に助かる便利なプランとなっています。SMSを利用する人向けにSMSオプションも提供されています。
サービスの詳細はこちら>>>
音声通話がついた「通話プラス」もあり、それぞれ月額料金は、1GB(1,580円)、3GB(1,980円)、LTE使い放題(2,980円)、ダブルフィックス(1GB以下1,480円、1GB超2,480円)から選べます。「通話プラス」は、これ以外に通話料とSMS通信料がかかります。
サービスの詳細はこちら>>>
*価格はすべて税別です。
*いずれも月内で通信量を超えた場合は、その月の末までは、通信速度が送受信最大128kbpsに制限されます。
「ServersMan SIM LTE」は、2012年に登場した元祖ワンコイン格安SIM。データ通信料をとにかく安く抑えたい人には最適なサービスです。
通信速度は、当初の150kbpsから250kbpsへと大幅増速していて、映像のリアルタイムストリーミングや大容量アプリなどのダウンロードを除けば、インターネット接続も快適に利用できるようになっています。価格は、467円/月のワンコイン。オプションでは、IP電話「ServersMan 050」が月額300円、SMSが月額143円があり、それ以外にも通信速度切り替えサービスも用意されています。電話機能はIP電話となりますが、IP電話サービスのために別途帯域を用意しており、高品質の通話を実現しています。このIP電話で使用するIP電話アプリですが、iOSにも対応していて、月額合計767円で、データ通信と音声通話が可能なiPhoneが持てるのはここだけだと思います。
サービスの詳細はこちら>>>
*価格はすべて税別です。
いかがでしたでしょうか。格安SIM提供サービスが数多くなっているなかで、業界で最安値レベルの「U-mobile」と「ServersMan SIM LTE」を比較してみました。あなたに最適な格安SIM選定に役立ててください。